ガイド鼻整形
拘縮鼻の修正:手術のあと短く硬くなった鼻をつくり直す
拘縮鼻とは、以前の手術のあとで鼻が短く硬くなり、上を向いてしまった状態です。多くは、傷跡の組織やシリコンプロテーゼのまわりの被膜が縮むことで起こります。修正は鼻の再手術として行い、執刀医が癒着をはがし、多くの場合はプロテーゼを取り出して、軟骨(多くは肋軟骨)で長さをつくり直します。ソウル滞在は7〜10日を目安に計画しましょう。

拘縮鼻とはどんな状態ですか?
拘縮鼻は、鼻整形のあとで縮んでしまった鼻を指して、韓国のクリニックや医師が使う呼び方で、「鼻の拘縮」とも言います。英語の医学論文では、シリコンプロテーゼを使った手術のあとの「拘縮鼻変形」や「短鼻変形」とも呼ばれます。生まれつき短い鼻ではなく、以前の手術による合併症のひとつです。
当サイトの提携クリニックUrban Plastic Surgeryは、組織の損傷や炎症のあとで鼻の形が変わってしまった場合を、鼻の再手術(鼻修正)を行う理由のひとつに挙げています。手術歴がなく、もともと鼻が短い、あるいはアップノーズという場合は別の問題で、より簡単な方法があります。こちらは短鼻・アップノーズ修正のページで紹介しています。
変化はふつう一晩で起こるものではなく、何か月もかけて少しずつ進みます。気づくきっかけとして多いのは、次のような変化です。
- 鼻先が上がり、正面から鼻の穴が以前より見えるようになった。
- 横から見ると、最初の手術のあとより鼻が短くなっている。
- 鼻先が硬く、押してもほとんど動かない。
- 鼻先や鼻筋の肌が突っ張って見えたり、テカリや赤みがあったりする。
- プロテーゼの輪郭が浮き出てきた、または鼻筋が片側に寄ってきた。
手術のあと、なぜ鼻が縮むのですか?
鼻のシリコンプロテーゼのまわりには、体が傷跡の組織で薄い膜(被膜)をつくります。たいていはやわらかいままですが、人によっては時間とともに厚く硬くなり、縮んでいきます(カプセル拘縮、被膜拘縮)。鼻の皮膚はこの被膜とくっついているため、被膜が縮むと鼻先が上と奥に引っ張られ、鼻が短くなります。アジア人の鼻整形での肋軟骨の使用についての総説は、シリコンプロテーゼの合併症によって軟部組織が縮み、もともと繊細な鼻の構造が傷むことがあると述べています。
もうひとつの原因は、感染や長く続く炎症です。シリコンプロテーゼのまわりで感染をくり返した患者さん二人の症例報告では、鼻先と鼻柱(左右の鼻の穴のあいだの皮膚の部分)に慢性の炎症が起きていました。報告は、そのあとに残った瘢痕のために、短い鼻を長くする一般的な方法が使いにくくなると指摘しています。
手術をくり返すことも、この両方に拍車をかけます。手術のたびに傷跡の組織は増えますし、最初の鼻整形で、本来なら鼻先を支えるはずの鼻中隔軟骨の多くを使ってしまっていることもよくあります。皮膚そのものも薄くなり、伸びにくくなることがあります。そのため拘縮鼻は、土台の骨組みだけでなく、皮膚と内側の粘膜の問題でもあることがほとんどです。
どのくらい起こるのでしょうか。シリコンプロテーゼで隆鼻術を受けた695人を対象にした韓国の研究では、結果を4段階に分けています。もっとも重い段階である短鼻変形は3.0%に見られました。再手術がすすめられたのは、重いほうの2段階、つまりプロテーゼがはっきり中心からずれている場合か鼻が短くなった場合にあたる13.8%でした。割合はクリニックや研究によって異なるため、あくまでおおよその目安として考えてください。
拘縮鼻はどのように修正するのですか?
修正は鼻の再手術として、多くはオープン法で行い、ほとんどの計画ではいくつかの工程を組み合わせます。計画を立てるために、提携クリニックでは3D CTを撮影します。再手術では、手術を始める前に古いプロテーゼの大きさと位置を確かめ、曲がったり傷んだりしている鼻先の軟骨を見つけるのに、この画像が役立ちます。
- 引っ張っている原因を取り除きます。古いシリコンプロテーゼはたいてい取り出し、執刀医が必要と判断した場合は、硬くなった被膜もあわせて取り除きます。
- 癒着をはがします。皮膚と内側の粘膜を下の傷跡の組織から切り離し、長くした骨組みの上まで伸びるようにします。
- 支えをつくり直します。しっかりした軟骨を移植して鼻中隔を延長し、鼻柱と鼻先を支えることで、鼻を下に向けて長くできるようにします。新しい鼻筋は軟骨でつくるか、計画によっては新しいプロテーゼを使います。
- 無理な張りをかけずに閉じます。皮膚を強く引っ張りすぎると治りが悪くなるため、執刀医は皮膚が安全に覆える範囲までしか長くしません。
なぜ肋軟骨がよく使われるのですか?
拘縮鼻の修正にはしっかりした軟骨がたくさん必要ですが、以前の手術のあとでは鼻中隔軟骨がほとんど残っていないことも少なくありません。耳介軟骨はやわらかく湾曲しているため、鼻先の小さな調整には向いていても、傷跡に逆らって鼻を長い位置に保つだけの強い支えにはなりません。肋軟骨なら、鼻中隔の延長、鼻柱の支え、新しい鼻筋づくりという三つの役割に足りるだけの硬い軟骨を、一度にとることができます。
提携クリニックの英語サイトでは、短い鼻や引き込まれた(短縮した)鼻で鼻柱を支える方法として肋軟骨を挙げ、多くは第6〜第10肋骨から胸の切開でとること、その傷跡が目に見えて残る場合があることを説明しています。軟骨をとれる3か所と、それぞれでダウンタイムがどう違うかは、自家軟骨を使った鼻整形を解説したページにまとめています。
ほかの方から提供され、組織バンクを通じて届くドナー肋軟骨なら胸を切る必要はなく、軟骨は使用前に放射線で処理されています。当サイトの質問に対して、提携クリニックからは、肋軟骨を使った場合に感染が起こることはめったにないという回答でした。自家肋軟骨とドナー肋軟骨のどちらがご自身の鼻に合うかは、執刀医が判断します。両者の違いは、シリコン・ゴアテックス・肋軟骨など鼻整形の素材を比べたガイドで並べて比較しています。
修正までどのくらい待てばいいですか?
多くの執刀医は、最後の鼻整形からおよそ一年待ち、腫れが引いて傷跡の組織がやわらかくなってから再手術をします。まだ落ち着いていない傷跡は癒着をはがしにくく、ふたたび縮みやすいためです。待つあいだは、数週間ごとに同じ明るさで写真を撮り、手術の記録を集めておきましょう。
ただし、待つべきでない問題もあります。プロテーゼが感染している場合や、皮膚を突き破りそうになっている場合は、どこにいても早めに外科医の診察を受けてください。感染したプロテーゼを取り出す場合、再建の時期は執刀医によって考え方が異なります。前述の2人の症例報告のように、同じ手術のなかで軟骨による再建まで行う医師もいれば、まず感染を治してからあらためて再建し、そのあいだに皮膚がさらに縮むおそれがあることを受け入れる医師もいます。どちらにするかは、診察したうえで執刀医が決めます。
鼻がまだ変化しているのかどうかわからない場合でも、手術のかなり前からカウンセリングを受けることができます。持っていきたい手術記録、プロテーゼの情報、写真は、修正手術の時期と持っていくものをまとめたガイドに一覧があります。
拘縮鼻の修正には、どんなリスクがありますか?
拘縮鼻は、鼻の修正手術のなかでも難しい問題のひとつです。目指すのは、より長く、やわらかく、自然な鼻ですが、何度も手術を受けた鼻が、一度も手術をしていないように見えることはまれで、複数回の手術が必要になる方もいます。米国形成外科学会は、再手術がうまくいったあとでも傷跡の組織がふたたびできることがあると述べています。
肋軟骨の移植についてもっともはっきりした数字は、自家肋軟骨を使った鼻整形の研究10件(患者491人)をまとめた分析にあります。移植した軟骨の反りは3.08%、吸収は0.22%、感染は0.56%で、5.45%の方に盛り上がった厚い傷跡(肥厚性瘢痕)が胸にできていました。結果は研究ごとに大きく異なり、この数字は拘縮鼻だけでなく、肋軟骨を使った鼻整形全般のものです。
- 傷跡の組織がふたたび縮んで鼻を短く引っ張り、得られた長さの一部が元に戻ってしまう
- 以前の手術で鼻の皮膚への血流が減っているため、治りが遅れたり、鼻先の皮膚が傷んだりする
- 感染(以前のプロテーゼが感染していた場合は起こりやすい)
- 移植した肋軟骨が術後数か月のうちに曲がり(反り)、新しい鼻筋が傾いて、さらに修正が必要になることがある
- 胸では、痛み、傷跡、まれに肺のまわりに空気が漏れること
- 腫れと硬さが落ち着くまでに一年以上かかることがある
- 鼻の通りにくさや左右差が出て、さらに手術が必要になることがある
ソウル滞在は何日見ておけばいいですか?
鼻の再手術について、提携クリニックが示しているのは、手術時間がおよそ2時間、静脈麻酔または全身麻酔、入院なし(肋軟骨を採取する場合も同じ)、7日目に抜糸、術後検診が2〜3回、日常生活に戻るまでおよそ1週間という目安です。拘縮鼻では肋軟骨を使い、より多くの再建が必要になることが多いため、ご自身の計画ではもっと時間がかかるのかを確認してください。
ソウルには7〜10日の滞在を予定する方がほとんどです。肋軟骨を移植する場合は10日間をまるごと確保し、抜糸の日は前後することがあるので、何日目になるかをクリニックに確認しておきましょう。機内でもまだ胸が痛むことがあるため、帰国便は遅めのほうが楽に過ごせます。
どの手術のあとでも同じですが、息苦しさや胸痛があるときは、すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください。肋軟骨を使った場合、胸の傷の痛みが日ごとにやわらいでいくのは想定どおりの経過です。ただし、胸痛や胸の傷の腫れが急に起きたときや強くなってきたときは、すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください。鼻血が止まらないときも緊急の状態です。すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください。とくに術後まもないうちに、片側だけが急に腫れて痛みが強くなってきたときは、すぐにクリニックに連絡してください。連絡がつかないときは、救急外来を受診してください。施術した部分に水ぶくれができたとき、または広がっていく赤み、熱感、発熱があるときは、すぐにクリニックに連絡してください。どのような緊急の場合でも、医師が安全と判断するまでは、飛行機に乗らないでください。
予約の前に何を聞いておけばいいですか?
拘縮鼻の修正費用は、どう直すかという計画しだいで大きく変わります。そのため、ここでは金額を載せていません。インプラント抜去の有無、必要な軟骨の量とどこからとるか、骨を切るかどうか、これまでに何回手術を受けたかによって、見積もりは変わります。書面の見積もりで確かめたい項目は、韓国整形の見積もりで支払う前に確認したいことをまとめたガイドに一覧があります。
航空券を予約する前にご自身の鼻について相談したい場合は、無料相談をご利用ください。まず患者コーディネーターがお答えし、そのうえで症例に合った提携クリニックの執刀医が写真を確認して、詳しいカウンセリングを行います。患者コーディネーターは医師ではありません。そのため、移植する軟骨や手術の時期は執刀医が決めます。無料相談とクリニックのご紹介に費用はかからず、治療費はクリニックの料金のままお支払いいただきます。
執刀医には、次のようなことを聞いておくとよいでしょう。
- 私の鼻を短く引っ張っているのは、プロテーゼの被膜ですか、感染による傷跡ですか、それとも軟骨が足りないのですか?
- プロテーゼは取り出しますか?被膜もあわせて取り除きますか?
- 使うのは自家肋軟骨ですか、ドナー肋軟骨ですか?その理由は何ですか?
- 私の皮膚で、どのくらいまでなら安全に長くできますか?
- もう少し待つべきですか、それとも今の鼻は手術できる状態ですか?
- 拘縮鼻の修正をどのくらい手がけていますか?執刀するのはどなたですか?
そのほかの質問
拘縮鼻は肋軟骨を使わずに治せますか?
場合によっては可能です。軽い拘縮で鼻中隔軟骨が十分に残っていれば、肋軟骨を使わずに再建できることもあります。ただ、拘縮鼻の多くは、傷跡に逆らって鼻先を長い位置に保つために強い軟骨がたくさん必要になるため、自家肋軟骨かドナー肋軟骨を使うのが一般的です。診察と、提携クリニックではCTの撮影をしたうえで、執刀医が判断します。
最初の手術の前と同じくらいの鼻の長さに戻りますか?
必ずしも戻るとは限りません。どこまで長くできるかは、傷跡ができたあとの皮膚と内側の粘膜がどれだけ伸びるかで決まります。皮膚が許す以上に長くしようとすると、治りが悪くなるおそれがあります。ご自身の写真で、現実的な仕上がりの目安を執刀医に示してもらいましょう。
修正したあと、鼻がまた縮むことはありますか?
はい、あります。再手術のあとに傷跡の組織がふたたびでき、鼻をまた短く引っ張ることがあります。執刀医がしっかりした軟骨の支えと慎重な時期の判断を重視するのは、そのためでもあります。術後の注意を守り、鼻を押さないようにして、形の変化に気づいたら早めにクリニックに伝えてください。
プロテーゼを抜くだけで拘縮鼻は治りますか?
たいていは治りません。プロテーゼを取り出せば引っ張る原因はなくなりますが、皮膚と内側の粘膜は短いまま残り、鼻筋は低くなります。ほとんどの計画では、軟骨で長さと支えをつくり直します。多くは同じ手術のなかで行い、感染があった場合は後日あらためて行います。
この記事で扱う施術
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出典
- Contracted Nose after Silicone Implantation: A New Classification System and Treatment Algorithm. PubMed Central, US National Library of Medicine
- Asian Rhinoplasty with Rib Cartilage. PubMed Central, US National Library of Medicine
- Correction of severe columella and tip retraction in silicone implanted Asian short noses. PubMed Central, US National Library of Medicine
- Complications associated with autologous rib cartilage use in rhinoplasty: a meta-analysis. PubMed, US National Library of Medicine
- Understanding revision rhinoplasty and why patients seek out this procedure. American Society of Plastic Surgeons