ガイドボディ・脂肪吸引
複数部位の脂肪吸引:1回の渡航でどこまでできますか?
複数部位の脂肪吸引に、一度の手術で何か所までという決まった数はありません。上限を決めるのは、吸引する総量、体重と健康状態、そして安全に麻酔を続けられる時間です。お腹とわき腹のように隣り合う部位は一緒に治療することが多く、大きな計画は2回の渡航に分けることもあります。ソウル滞在は7泊ほどが目安です。

一度にどのくらい脂肪吸引できるかは、何で決まりますか?
執刀医は、吸引する総量と手術時間で脂肪吸引を計画します。小さな部位が3か所の計画のほうが、大きな部位が1か所の計画より吸引量が少ないこともあります。一度の手術の上限を決める主な要素は次のとおりです。
- 総量。執刀医は、部位に麻酔をかけて出血を抑えるために注入した液体と一緒に、脂肪を吸引します。脂肪と液体を合わせて5リットルを超えると、研究ではふつう大量脂肪吸引と呼ばれます。
- 体重。米国形成外科学会が紹介した研究では、安全な量は体重によって異なり、BMI(体格指数)に対して吸引量が多くなるほど合併症が起こりやすくなっていました。
- 麻酔の時間。部位が増えるごとに手術時間は延び、体の前側と後ろ側の両方を治療する場合は、手術中に体の向きを変えることになります。提携クリニックは、全身麻酔で行う大量脂肪吸引の手術時間を1〜3時間としています。
- 出血と体液のバランス。手術では液体を注入し、脂肪や血液とともにその液体を吸い出します。体液が大きく変動すると心臓や腎臓に負担がかかるおそれがあり、執刀医が吸引量に上限を設けるのはこのためでもあります。
- 健康状態。傷の治りや血液の固まり方に影響する持病、喫煙、やめられない抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)があると、安全な上限が下がったり、手術を受けられなかったりすることがあります。
一緒に治療することが多い部位は?
隣り合っていて、体の向きを変えずに届く部位どうしは、組み合わせやすく、そうすれば圧迫着ひとつですべての部位を覆うこともできます。よく組み合わせる部位には、お腹の脂肪吸引、二の腕の脂肪吸引、太ももの脂肪吸引があります。
皮膚がたるんでいる場合や、内臓の周りの深い脂肪でお腹が張っている場合は、何か所治療しても、脂肪吸引では望む変化が得られないことがあります。脂肪吸引では取れない余分な皮膚は、腹部形成術(タミータック)で取り除きます。
| 組み合わせ | 一緒に行う理由 | 執刀医に確認したいこと |
|---|---|---|
| お腹とわき腹 | 隣り合う部位で、一緒にウエストの形を作る | 皮膚が縮むだけの張りがあるか |
| 左右の二の腕 | 左右をそろえるため、一度の手術で行う | わきの下に近い部分も含まれるか |
| 太ももの内側と外側 | 太もも全体の輪郭を均一にする | 最初の数日、歩いたり座ったりするとどう感じるか |
| お腹、わき腹、太もも | 下半身全体の大きな計画 | 総量、麻酔の時間、分けて行うべきか |
| 脂肪吸引と脂肪注入 | 吸引した脂肪をお顔やバストに移す | 手術時間が延びること、回復を待つ部位がもうひとつ増えること |

提携クリニックの脂肪吸引には、どんな種類がありますか?
当サイトの提携クリニックUrban Plastic Surgeryは、自院の脂肪吸引について、小さな切開から細いカニューレ(脂肪を吸い出す細い管)を入れ、手作業で吸引する方法だと説明しています。どの技術を使っても、安全に取れる量は体の状態と計画全体で決まります。クリニックは麻酔科医が常駐していると掲載していますが、手術時間が長くなる場合は、誰が麻酔を担当し、誰が全身状態を見守るのかを確認してください。手術の流れは脂肪吸引のメインページで順を追って説明しています。
クリニックは脂肪吸引を3種類に分けています。下の表は、クリニックの数字に術後の痛みについての当サイトの補足を加えてまとめたものです。実際の計画は異なることがあります。術後のケアは3種類とも同じです。ドレーンは使わず、術後検診(傷の確認と抜糸)は手術からおよそ1週間後に行います。
| 種類 | 部位 | 手術時間 | 麻酔 | 日常生活に戻るまで |
|---|---|---|---|---|
| ミニ脂肪吸引 | 小さな部位ひとつ | 15〜30分 | クリニックの資料に記載なし(カウンセリングで確認) | 軽い日常生活ならすぐ(数日は痛む) |
| 部位別の脂肪吸引 | 二の腕、太もも、ふくらはぎなどの部位ひとつ | 最長1時間 | 静脈麻酔 | 軽い日常生活ならすぐ(数日は痛む) |
| 大量脂肪吸引 | 二の腕、お腹、太ももなどの広い部位 | 1〜3時間 | 全身麻酔 | 3〜5日で |
脂肪吸引を2回の渡航に分けたほうがいいのは、どんなときですか?
分割して行うとは、一部の部位を今回治療し、残りをあとの手術で治療することです。渡航、麻酔、ダウンタイムがもう一度ずつ増える代わりに、それぞれの手術を執刀医が決めた量と時間の範囲内に収められます。分ける場合は、手術と手術のあいだをどのくらいあけたいかを執刀医に聞き、それに合わせて次の渡航を計画します。両方の手術を最初の計画に書き込んでもらえば、一度で行う長い手術と、総額やダウンタイムを比べられます。
分けることを相談する価値があるのは、次のような場合です。
- すべての部位の総量が、執刀医が自分に対して設けた上限を超えそうなとき
- 部位が体の前側と後ろ側の両方にあり、手術中に体の向きを変える必要があるとき
- 長時間の麻酔の安全性が下がる持病があるとき
- 脂肪注入も希望していて、手術時間と回復を待つ部位が増えるとき
- ひとつの部位で皮膚がどう反応するかを見てから、次の部位を治療したいとき
複数の部位を治療したあとのダウンタイムは、どのような経過をたどりますか?
部位が多いほど、腫れ、内出血、痛みが同時に出る範囲が広がり、お腹と太ももが両方痛むと動くのもつらくなります。洗い替えができるよう、圧迫着は複数用意するか現地で買い、治療したすべての部位を覆えるかを確認しましょう。お腹と太もも用の圧迫着は二の腕用とは形が違うため、組み合わせによっては両方必要になります。
日ごとの回復の流れは、部位がひとつの場合と同じです。
- 1〜3日目:治療したすべての部位で腫れ、内出血、痛みが同時に出て、小さな切開から液体がしみ出ることもあります。いくつもの部位が痛んでも、血の巡りを保つために、起き上がって短く歩きましょう。
- 3〜5日目:大量脂肪吸引のあとは、多くの方がこのころ軽い日常の動作に戻ります。
- 7日目:クリニックで傷の確認と抜糸を行います。
- 2〜6週目:治療したすべての部位に、執刀医の指示がある期間(多くは数週間)圧迫着を着け続けます。激しい運動は、少なくとも最初の二週間は控えるのが一般的で、再開の時期は執刀医が判断します。
- 1〜6か月目:腫れが引くにつれて輪郭が見えてきます。多くは1〜3か月ですが、部位によって落ち着く時期が遅れ、6か月ほどかかることもあります。
ソウルにはどのくらい滞在し、いつ飛行機に乗れますか?
ソウル滞在は7泊ほどを計画しましょう。手術、腫れがもっとも強い数日間、そしておよそ1週間後の傷の確認までをこの期間に収められ、そのあとは多くの方が帰国できます。全身麻酔で複数の部位を治療するなら、術後にクリニックで一泊するかどうかを確認し、ホテルの予約もそれに合わせます。到着、カウンセリング、帰国便とどう組み合わせるかは渡韓整形のスケジュールで確認できます。
脂肪吸引には、脚や肺に血栓ができるリスクがあり、術後まもないうちに機内で何時間も座り続けると、そのリスクはさらに高まります。帰りの機内では圧迫着を着け、できるときに通路を歩き、座ったまま足首を動かし、水分をとります。過去に血栓ができたことがある場合は、追加の予防が必要になることがあるため、手術前に執刀医に伝えておく必要があります。息苦しさや胸の痛みがあるとき、または片方の脚が痛んで腫れてきたときは、すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください。医師が安全と判断するまでは、飛行機に乗らないでください。
複数の部位を一度に治療するリスクは何ですか?
リスクはほかの脂肪吸引と同じですが、吸引量、部位の数、麻酔の時間が増えるほど起こりやすくなるものもあります。吸引量の上限、体液の管理、麻酔中の見守り、血栓の予防など、自分の計画でリスクをどう抑えるのかを執刀医に聞いてみましょう。主なリスクは次のとおりです。
- 部位ごと、または左右で輪郭が違う、凹凸ができる、皮膚がたるんで見えることがあり、修正が必要になる場合もある
- 皮膚の下に液体がたまること(漿液腫)、出血、感染
- 数週間から数か月続くことがある腫れ、内出血、しびれ
- 治療した部位の皮膚の色や感覚の変化
- 脚の静脈にできる血栓(深部静脈血栓症)と、それが肺に流れること(肺塞栓症)
- 大量に吸引したあとの体液バランスの乱れ。心臓や腎臓に負担がかかることがある
- 脂肪塞栓。まれですが重い合併症で、脂肪が血液に入り込んで血管をふさぎます。術後数時間から数日のうちに急に息苦しくなったり、意識が混乱したりした場合は、そのサインのことがあります。すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください
- 神経、血管、筋肉、臓器など深い部分の損傷(まれ)
- 麻酔そのもののリスク。手術時間が長くなるほど影響が大きくなります
複数の部位を予約する前に、何を聞いておくべきですか?
無料相談では、まず患者コーディネーターがお答えし、治療計画に合った提携クリニックに写真をお渡しします。何か所を、どのくらいの量吸引するのが合うかは、そのクリニックの執刀医が判断します。患者コーディネーターは医師ではないので、計画を決めることはありません。料金は計画ごとに変わるため、ここでは掲載しておらず、クリニックが写真を見てから見積もりを出します。複数部位の場合、見積もりは部位の数、総量、麻酔、クリニックでの宿泊の有無、脂肪注入の有無によって変わります。
書面の見積もりに何が書かれているべきかは整形の見積もりチェックリストで確認でき、当サイトで扱うボディの手術はボディ・脂肪吸引のページで一覧できます。複数部位の場合は、次の点も書面で確認しましょう。
- どの部位が含まれ、執刀医が予定している総吸引量はどのくらいか
- 誰が執刀し、誰が麻酔を担当して見守るのか
- クリニックでの宿泊が予定され、料金に含まれているか
- 圧迫着が何枚含まれ、どのくらいの期間着けるのか
- 傷の確認の日程と、帰国後に処置が必要になった場合どうなるのか
- 分けて行う場合、それぞれの手術に何が含まれるのか
そのほかの質問
脂肪吸引は一度に何か所までできますか?
一度にできる部位の数は、体重と健康状態をもとに執刀医が安全と判断する総量と麻酔時間の範囲で決まります。隣り合う部位をいくつか組み合わせる計画が多く、大きな部位がいくつもある計画は2回の手術に分けることもあります。
脂肪吸引は2回の手術に分けたほうが安全ですか?
総量が多い場合、手術中に体の向きを変える必要がある場合、健康状態によって長時間の麻酔のリスクが高い場合は、分けたほうが安全なことがあります。それぞれの手術は短くなり、吸引量も少なくなります。その代わり、麻酔、ダウンタイム、渡航がもう一度ずつ増えるため、どちらのリスクが低いかは、ご自身の体の状態をもとに執刀医と比べて決めます。
同じ渡航で、脂肪吸引と胸や顔の手術を一緒に受けられますか?
受けられる場合もありますが、手術を加えるたびに麻酔の時間と回復を待つ部位が増えます。吸引した脂肪を同じ手術で顔やバストに移す方もいます。執刀医が順番と全体の時間を計画できるよう、考えていることはすべて患者コーディネーターに伝えてください。
複数部位の脂肪吸引のあと、圧迫着はどのくらい着けますか?
ふつうは数週間で、執刀医の指示に従います。最初のうちは帰りの飛行機も含めて昼も夜も着けます。計画に含まれる圧迫着が治療したすべての部位を覆えるかを確認し、洗い替えに予備を持っていきましょう。
この記事で扱う施術
出典
- Liposuction Risks and Safety. American Society of Plastic Surgeons
- Liposuction Recovery. American Society of Plastic Surgeons
- How Much Liposuction Is 'Safe'? The Answer Varies by Body Weight. American Society of Plastic Surgeons
- Safety of Large-Volume Liposuction in Aesthetic Surgery: A Systematic Review and Meta-Analysis. PubMed, US National Library of Medicine
- Pulmonary Fat Embolism Following Liposuction and Fat Grafting: A Review of Published Cases. PubMed Central, US National Library of Medicine
- Liposuction. NHS