ガイド美容皮膚科・切らない施術
ダウンタイムの短い美容医療:帰国前に受ける肌の施術
ボトックス、ヒアルロン酸注入、肌育注射、照射系リフトアップ、ウルセラは、入院の必要がない短時間の施術で、ダウンタイムの短い美容医療です。ソウルの提携クリニックは、施術後もふだんどおりの生活を続けられるとしています。ただしダウンタイムが短くても、小さな内出血、赤み、腫れが数日見えることはあります。施術は滞在の早い時期に入れ、帰国前の最後の数日は空けておきましょう。

ダウンタイムが少ないのは、どんな施術ですか?
当サイトの提携クリニックUrban Plastic Surgeryでは、切らない施術はどれも短時間で終わります。切開も抜糸もなく、術後検診も設けられていません。施術時間が示されているものは、時間も添えて次に挙げます。
- ボトックス:麻酔クリームを使い、10分未満。おでこや眉間の表情じわ、発達したエラの筋肉に使います。
- ヒアルロン酸注入:麻酔クリームを使い、10分未満。ほうれい線、くちびる、頬(ほお)、目元など、くぼみや溝に使います。
- 肌育注射(スキンブースター):麻酔クリームを使い、30分未満。乾燥してくすんだ肌に使います。
- 照射系リフトアップ:10〜20分。麻酔クリームは希望に応じて使います。機器で皮膚を加熱する施術なので、どの機器を使い、どんな変化が見込めるのかを聞いておきましょう。
- ウルセラ:施術時間は最長30分で、麻酔クリームまたは静脈麻酔で行います。米国FDAのクリアランス(市販前届出の受理)の対象は、眉毛の引き上げ、首(頸部)やあご下のたるみの引き上げ、デコルテのしわの改善です。
- 脂肪溶解注射:麻酔クリームを使います。二重あご、フェイスライン、二の腕など、小さな範囲の脂肪に使います。

施術後は、それぞれどんな見た目になりますか?
ここでいうダウンタイムは、施術後にまわりの人から見てわかる状態のことです。下の表はよくある経過ですが、肌の状態、施術の量、部位によって変わるため、ご自身の計画での見通しは医師に聞いてください。
表には糸リフトも入れています。クリニックでは肌の施術ではなくリフトアップの施術の一覧に含まれていますが、短い滞在で受けられるかどうかをよく聞かれる施術です。渡航の面で押さえておきたいのは、施術時間が30分ほどで、局所麻酔で行い、抜糸がないことです。
| 施術 | 主な対象 | よくある見た目のダウンタイム | 飛行機に乗るときの注意 |
|---|---|---|---|
| ボトックス | 表情じわ、発達したエラの筋肉 | 何も目立たないことが多く、針を刺したところに小さな跡や内出血が残ることもある | きついアイマスクも含め、施術した部分を押したりこすったりしない |
| ヒアルロン酸注入 | くぼみや溝 | 数日、腫れや押したときの痛みがあり、内出血が出ることもある | 滞在の早い時期に予約し、製剤名とクリニックの連絡先を持っておく |
| 肌育注射(スキンブースター) | 乾燥してくすんだ肌 | 針の跡に小さなふくらみと赤み | クリニックの許可が出るまで、針の跡にメイクをしない |
| 照射系リフトアップ | 機器によって異なるため、何に対する施術かを聞く | 赤みやほてりが出て、落ち着いていく | 空港への移動も日焼け止めと帽子で紫外線対策を |
| ウルセラ | 眉、あご、首の軽いたるみ | 短時間の赤み。腫れを伴うこともある | 静脈麻酔を受けた日は休み、一人で移動しない |
| 脂肪溶解注射 | 小さな範囲の脂肪 | 施術部位の腫れ、押したときの痛み、内出血 | 腫れがどのくらい続くことが多いかを聞き、その期間をあけてから搭乗する |
| 糸リフト | 頬やフェイスラインの軽い引き上げ | 腫れはよくあり、皮膚にくぼみが出ることもある | 抜糸はないが、帰国前に診察を受けておく |
内出血、赤み、腫れは、どのくらいなら心配ありませんか?
注射には針の跡が残り、どんな針でも小さな血管を傷つけることがあります。そのため、ヒアルロン酸注入のあとの内出血は、施術がうまくいっていても起こることがあり、ボトックス、肌育注射、脂肪溶解注射でも同じです。目元やくちびるの周りなど皮膚の薄い部分は、目立ちやすい傾向があります。血液を固まりにくくする薬やサプリメントのなかには、内出血を起こしやすくするものがあります。飲んでいるものはクリニックに伝え、処方薬は処方した医師に相談せずにやめないでください。
機器による施術は、針を刺すのではなく皮膚を加熱するため、内出血より赤みやほてりが出るのが一般的です。ウルセラに使われているマイクロフォーカス超音波についてのシステマティックレビューでは、短時間で引く赤みが、腫れを伴う場合も伴わない場合も報告されています。同じレビューでは中程度の痛みを伴う施術とされており、提携クリニックではこの施術に麻酔クリームか静脈麻酔を用意しています。
糸リフトには特有の経過があります。26件の研究をまとめたメタ分析では、糸リフトを受けた患者の35%に腫れ、10%に皮膚のくぼみが見られました。感染と、糸が皮膚から出てくることは、それぞれ2%で報告されています。これらの数字は多くのクリニックや方法から集めたものです。施術を受ける医師のもとでそれぞれがどのくらいの頻度で起きているかは、予約の前に聞いておく価値があります。
内出血が出たら、布で包んだ保冷剤を短時間ずつ当ててよいかをクリニックに確認してください。最初の夜は、頭を少し高くして眠ります。針の跡がふさがれば、小さな内出血のほとんどはコンシーラーで隠せます。内出血は消えていく途中で黄色や緑色に変わることが多く、これも通常の治り方の一部です。
帰国前には、何を避ければいいですか?
こうした施術のあとのケアのほとんどは、肌が落ち着くまで熱、圧迫、刺激を加えないことです。まずはクリニックの書面のアフターケアに従ってください。渡航中によく注意したい点は次のとおりです。
- 紫外線:日焼け止めと帽子を使い、特に照射系リフトアップのあとは、施術した肌を強い日差しに当てないようにします。
- 熱:肌が落ち着いたとクリニックに言われるまで、サウナ、チムジルバン(韓国式サウナ)、ホットヨガ、熱いシャワーは控えます。
- 飲酒:腫れや内出血を悪化させることがあるため、施術日の前後と機内では控えます。
- こすることと圧迫:クリニックの許可がない限り、マッサージ、美顔ローラー、きついマスクで施術部位を押さないようにします。
- 激しい運動:注射を受けた日は安静に過ごします。
- 新しいスキンケア:クリニックの許可が出るまで、施術した肌にピーリング剤、レチノイド、スクラブを使わないようにします。
- 機内:機内の空気は乾燥しているため、シンプルな保湿剤を使い、水分をとり、顔に手を触れないようにします。
手術のための渡航に、肌の施術をどう組み込めばいいですか?
手術のために渡韓するなら、日程の軸は手術で、肌の施術はそのまわりに組み込みます。体のほかの部位の施術も含め、何かを予約する前に執刀医に確認しましょう。週ごとの流れの例は渡韓整形のスケジュールにあります。
- 手術の前に、これまで受けたヒアルロン酸注入、糸、ボトックス、機器による施術をすべて、日付と製品名がわかる範囲で執刀医に伝えます。
- 執刀医の同意がない限り、手術する部位に新しい注射や機器の施術を始めないでください。
- 手術のあとは、手術した部位に針や熱を加えてよいと執刀医に言われるまで待ちます。ソウルで10〜14日の滞在が必要なSMASフェイスリフトのあとでは、その時期が帰国後になることもあります。
- 同じ渡航で肌の施術を受けることに執刀医が同意した場合は、帰国前に診察を受ける時間を残せるよう、早めに予約します。
- たるみのリフトアップについては、何を予約するか決める前に、機器と手術の違いを切るリフトと切らないリフトのガイドで比べられます。
肌の施術だけの短い渡航は、どう計画すればいいですか?
肌の施術だけの渡航は短くても済みますが、順番は大切です。シンプルな計画の例は次のとおりです。
- 航空券を予約する前に、鮮明な写真と質問を送り、計画と施術回数を早めに決めておきます。
- 到着後すぐにカウンセリングを受けます。医師が肌を診察し、受けられる施術を確認します。
- 注射や機器の施術は、滞在の終わりではなく最初のほうに入れます。
- 最後の数日は、休養、日陰での観光、必要なら診察のために空けておきます。
- 日焼け止め、帽子、シンプルな保湿剤、クリニックの連絡先を機内持ち込みの荷物に入れて帰国します。
すぐに医師の診察が必要なのは、どんな症状ですか?
内出血や腫れのほとんどは、何もしなくても引いていきます。次のうち最初の三つは、帰国の前後にかかわらず緊急事態です。すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください。それ以外の症状に気づいたときは、すぐにクリニックに連絡するか、すでに帰国している場合は早めに地元の医師を受診してください。
- ヒアルロン酸注入のあと:痛みが良くならずに強くなる、皮膚が青白い・白い・青い・まだらになる、または顔の片側が下がる、片方の腕に力が入らない、ろれつが回らない(脳卒中のおそれ)。
- 顔へのどの施術のあとでも(眉の近くに当てるウルセラを含む):目の見え方が変わる、目やその周りに強い痛みがある。
- どの施術のあとでも(ボトックスや脂肪溶解注射を含む):飲み込む、話す、呼吸することが難しい。
- 広がっていく赤み、熱感、膿、発熱。感染のおそれがあります。糸リフトのあとなどに腫れ、赤み、痛みが急に広がるときは、すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください。
- 機器による施術のあとの水ぶくれ、やけど、線状や点状の跡。
- 硬い、痛む、大きくなっていくしこり、または皮膚から出てきて、見えたり指で触れてわかったりする糸。
肌の施術を予約する前に、何を聞いておくべきですか?
予約する前に、誰が施術するのか、その人は医師なのかを聞きましょう。どの製剤や機器を使うのか、それが韓国で使用が認められたものかも確認します。何回の施術を予定しているのか、書面の計画に何が含まれるのか、帰国後にどう連絡をとれるのか、メッセージアプリで写真を送れば返信してもらえるのかも聞いておきます。
料金は製剤、量、回数によって変わるため、広告などで目立つ価格だけを比べるのではなく、書面の見積もりをもらいましょう。ヒアルロン酸注入はすぐに終わりますが、時間とともに吸収されていくため、その製剤が通常どのくらいもつのか、あとで追加の注入をするなら何が必要かを聞いておきます。誰が施術するのか、どの製剤を使うのかを誰も答えられない場合や、当日になって施術を追加するよう勧められる場合は注意してください。
無料相談を申し込めば、こうした答えを確認できます。最初に患者コーディネーターがお答えし、そのあと症例に合った提携クリニックの医師が写真を確認して、詳しいカウンセリングを行います。なお、製剤の種類や量、施術の回数を判断するのはその医師で、コーディネーターは医師ではありません。当サイトで扱っている施術は、すべて美容皮膚科・切らない施術のページでご覧いただけます。
そのほかの質問
ボトックスやヒアルロン酸注入のあと、帰国前に術後検診は必要ですか?
クリニックは、ボトックス、ヒアルロン酸注入、肌育注射、照射系リフトアップ、ウルセラ、脂肪溶解注射について、術後検診を設けていません。それでも気になることがあれば診てもらうことはできるので、最後の施術から帰国便までは時間をあけておくと安心です。
ソウル滞在の最終日に施術を受けても大丈夫ですか?
避けたほうがよいでしょう。内出血、腫れ、何らかの反応が出たときに、クリニックで診てもらえる余裕がほしいからです。施術は滞在の早い時期に予約し、最終日は予定を入れずにおきます。
ボトックスやヒアルロン酸注入のあと、メイクはできますか?
針の跡がふさがっていないうちは避けてください。ふさがるまではメイクやスキンケア用品をつけず、再開するときは清潔なブラシやスポンジを使います。いつから再開できるかは施術によって異なるため、施術を受ける際にクリニックに確かめておきます。
クリニックから何を持って帰ればいいですか?
使った製剤、量、施術した部位、日付を書面にしてもらいましょう。帰国後にかかる医師が、あとで問題が起きたときや次の施術を受けるときに必要とする情報です。
一度の来院で、いくつかの施術を組み合わせられますか?
組み合わせられることもあります。ただ、一度に受ける施術が多いほど、赤みや腫れが同時に出ることがあります。どれを一緒に受けられるか、どんな順番がよいか、それによって帰国便までにあける時間がどう変わるかは、医師と相談して決めます。
帰国してから問題が起きたら、どうすればいいですか?
見え方の変化や目の強い痛み、飲み込む・話す・呼吸することの難しさ、急に広がる腫れ・赤み・痛みがあるとき、またはヒアルロン酸注入のあとに痛みが強くなる、皮膚が青白くなったりまだらになったりする、脳卒中のサインが出るといった場合は、すぐに救急外来を受診し(または救急車を呼び)、そのあとでクリニックに連絡してください。それ以外の感染の兆候、やけど、皮膚から出てくる糸に気づいたときは、早めに地元の医師を受診し、クリニックにも写真を送りましょう。製剤と部位を書いた書面も持っていきます。
この記事で扱う施術
出典
- A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening. PubMed Central, US National Library of Medicine
- A Meta-Analysis and Systematic Review of the Incidences of Complications Following Facial Thread-Lifting. PubMed, US National Library of Medicine
- Ulthera System 510(k) premarket notification K180623. US Food and Drug Administration
- Facial fat grafting vs facial fillers. American Society of Plastic Surgeons
- Dermal Fillers (Soft Tissue Fillers). US Food and Drug Administration
- BOTOX Cosmetic (onabotulinumtoxinA) prescribing information. US Food and Drug Administration